無人飛行6千時間のドローン熟練者がドローンの基礎知識と活用方法をレポート
ニュースなどで耳にすることが多くなったドローン。撮影用として、すでにご活用されている方もおられるかと思います。
まだ使用されたことがない方の中には、「ドローン撮影の活用の仕方がわからない」、「どうやって始めたらいいのかわからない」と思われている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、具体的なドローン撮影の活用シーン紹介をはじめ、ドローンについての基礎知識、ドローンに興味を持ったらまず試してみたい低価格ドローンの紹介など、役立つ情報を紹介&レポートしてみたいと思います。
レポート寄稿者プロフィール
早川写真館(岐阜県) 早川 正文 氏
労働大臣認定 1級写真技能士:経済産業省認定
1級婚礼写真士:岐阜県職業能力開発協会理事
職業訓練指導員(写真科):
写真講座講師、企業向け写真指導経験多数。
2016年映画「鳥の道を越えて」今井友樹監督に空撮担当。作品は科学技術映像祭 内閣総理大臣賞、文化庁映画賞、文化記録映画優秀賞。
ラジコンバギーを10歳からはじめ大会で優勝多数、ラジコン飛行機、ヘリコプターを主体に無人航空機のフライトは17年以上。総飛行時間は6000時間超。
■経営理念
「後世に残る宝を作ります」映像の楽しさと 尊さを伝え続けます
ドローンっていったいなに?あらためてその定義から
ニュースで度々見かける飛行物体?でも、実際どんな形のもの?
元々は、自動操縦装置を積んだ飛行物体を総称してドローンと言われています。
飛行機の形をしたもの(米軍のグローバルホークなど)であっても、自動操縦装置がついて、自立して飛行できればドローンの範囲になります。
国土交通省で定めている定義は、
無人航空機の定義(航空法)
飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船であって構造上人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることが出来るもの(200g未満の重量(機体本体重量とバッテリーの重量の合計)のものを除く)
とあります。
したがって、業務で使えるクラスは200g以上のものがほとんどになります。機体の構造に関してですが、外から見えるモーター、バッテリー、プロペラ等の他に、ドローンを分解してみると、
- GPS
- 電子コンパス
- 加速度センサー
などが搭載されています。各部分をさらに詳しく解説しますと、、
GPSアンテナ
現在は機体に内蔵されています、大型機では、機体上部に配置し正確に機体の位置を把握します。
メインコントローラー
ドローンの中央処理装置です。4cm×8cm程の大きさですが、この装置からドローンの全ての操作を制御します。意外と構造は簡単でシンプルで、ほぼ電子制御担っています。
まず分解調整の必要はありませんので、普段の運用でお目にかかることは少ないですが、ドローンの中身にはこのような部品で構成されています。
ドローンはどんな活用方法があるの?
写真撮影だけにとどまらず、測量、自然調査、運送業など様々な分野への活用が期待されています。また、最近ではそれをベースにしたサービスも登場してきています。
撮影現場での活用例としては、一般的な上空からの撮影はもちろんですが、傾斜地で撮影距離が取れない時など、ドローンでベストな空中からの位置から撮影できます。撮影例をご紹介します。
撮影例1:近距離で撮影
撮影例2:ドローンで離れて撮影
最近では企業向けのPV用画像、中でも屋内の撮影ができるようになり、ステディカムの代わりにもなりますので、映画のワンシーンのような映像が撮影可能です。
山の手の傾斜地に建っている建物、海岸に立っている建物などの撮影には活躍します。
ちょっとやってみたいんだけど、現在、手に入る物でどの機種が買い?
10,000円以下のモノ、アマゾンで引いてみましたが、色々ありますね、画質はそこそこですが、触れてみることと、操縦の訓練には使えそうです。
練習で使えそうなものでは50,000円程度から。「ハイテックエアーダンサー X350」
ドローン操作しながらの撮影について
空中で何も操作しないでホバリングに入ると、その位置にとどまります。
(GPSを受信している状態)落ち着いて操作できます。
おすすめの撮影用ドローンメーカー・機種
実際に使えそうなもの、DJI社、「スパーク」もしくは「マビック」がオススメです。
SPARKは2017年5月24日に発表されたばかりの新商品。プロペラは折りたたみ式ですが、とにかく小さく手の平サイズで本体重量は300g。
ボディカラー赤:青:緑:黄:白
カメラスペック:焦点距離25mm(35mm判換算)のF2.6広角レンズ、1/2.3インチCMOSセンサー、静止画は1,200万画素。動画HD1080p30f
SPARK(本体のみ):(バッテリー、充電器、本体)65,800円(税込)
SPARK FLY MORE CONBO(上記に、コントローラー、プロペラガード、予備バッテリー、充電ハブ、ショルダーバッグ)91,800円(税込)
MAVIC PROは3軸のスタビライザーでカメラを安定化。静止画は1,200万画素、4K動画撮影。最大フライト時間27分、スポーツモードでは最大65kmで飛行可能。
MAVIC PROアクセサリー類もまとめられたセットで、169.800円。
SPARKとMAVIC PROの大きさを比較してみました。
次回は「応用編」をお送りします!
無人飛行機と言っても様々な種類があります。やはり、DJIとなるでしょうか・・・
ドローンって何?をテーマにレポートしましたが、まだまだ奥が深くご紹介しきれませんが、次回は、「飛ばしてみよう応用編!!」をテーマにレポートさせて頂きます。
ご覧いただきありがとうございました。
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