「信用のおける先がよかった」 ~事業譲渡事例のご紹介~
この度当社では、株式会社シルクフォート横浜の事業を継承し、新たにスタジオ728横浜山下公園店として運営することとなりました。
1988年より33年ものあいだ、横浜市の中心地で時代の変化に合わせてプリントや出張撮影などを続けて来られた佐藤正夫社長に、これまでのご商売の経緯や事業譲渡を決断するまでのいきさつ、現在の心境などをお伺いしました。
株式会社シルクフォート横浜 佐藤正夫社長
≪シルクフォート横浜の歴史について教えてください。≫
佐藤氏
「勤めていた頃は外国人相手にカメラや時計などの免税商品を販売していましたが、1988年に独立してシルクセンター内に店を構えました。
DP全盛期には店頭も忙しかったのですが、それに加えて近隣の役所や企業を回り、プリントの集配もやっていました。すぐそばに山下公園や赤レンガ倉庫などの観光地があるので、毎日のように土産物店にレンズ付きフイルムを納めたり、100円玉を入れると見られる双眼鏡を大さん橋に設置した時にはずいぶん稼がせてもらいました。
そのうち神奈川テレビのイベント撮影や企業の入社式、商品撮影やピアノ発表会など様々な出張撮影の依頼を引き受けるようになり、土日は撮影に出ることも多かったですね。
パスポートセンターが隣ということもあって、ここ10年くらいはパスポートやビザ用の証明写真がひっきりなしでした。自慢ではないですが、一昨年まではずっと黒字を維持していました。」
(当時の店頭の様子)
≪ズバリ、強みは何だったとお考えですか?≫
佐藤氏
「生まれも育ちも横浜で、周りの会社や役所に顔が利いたのも、地元のつながりが大きかったと思います。先ほどお話しした大さん橋の双眼鏡も、当時設置の権限を持っていた知り合いが置かせてくれたようなものでしたから。
人脈もフル活用しましたが、もちろん基本的なところも大切にしてきました。来た依頼は断りませんし、仕事が早くミスがないというのも評価いただいていたと思います。」
≪事業の譲渡を考えられたきっかけは?≫
佐藤氏
「一つ目は大きく環境が変わってしまったことですね。海外への渡航がビジネス・観光の両面で制限されることになり、必然的にパスポートの証明写真需要が激減しました。また同時にイベントや行事の中止が相次ぎ、出張撮影も全くなくなってしまいました。
二つ目は年齢的なことです。私も72歳になり、出張撮影が年々キツく感じられるようになっていました。一緒に撮影してきた仲間も一人また一人とリタイヤしていき、そこに健康面での不安が重なって、譲渡を考えるようになりました。」
(当時のウインドー)
≪譲渡先に求める条件はありましたか?
また何社ぐらい検討されたのですか?≫
佐藤氏
「撮影未経験では務まらないと考え、全くの異業種先は考えませんでした。お客様に迷惑がかからないようにしたかったので、信用のおける先であることが条件でした。
そんな折に撮影の事業もしているナニワ商会さんが継承の相談に乗ってくれるということになり、結果として他社には声をかけずに済みました。」
≪当社にお譲りいただくことを決めた際の
率直なお気持ちをお聞かせいただけますか?≫
佐藤氏
「息子がいるので継がせてやりたかったですし、本心を言えば未練もありました。ただ先々を考えるとナニワさんに継承してもらった方がいいだろうという結論に至ったので、抵抗なく譲り渡すことができたと思います。」
(お店が入っていたシルクセンターは大さん橋と山下公園のすぐそば)
≪当社の対応など含め、
結果的にご満足いただけるものでしたか?≫
佐藤氏
「最初に相談を持ち掛けた時から良くしてくださり、ナニワさんには大変感謝しています。特に事業譲渡に係る手続きを全面的にお任せできたのは大きかったと思います。もちろん条件面も含めて、大変満足しています。」
(スタジオ728 山下公園店店内スタジオ)
佐藤社長、この度はインタビューにご協力いただき、誠にありがとうございました。
ナニワ商会では事業譲渡や業務提携などのご相談も承っておりますので、下記リンクよりお問い合わせください。