カタログには載っていない?隠されたニコンZシリーズの優位性とは(前編)
2018年も残り僅かとなりましたが、今年のカメラ業界の中では『フルサイズミラーレス一眼』が最も熱い流行語となったのではないでしょうか。
今回はニコンZシリーズに焦点を当て、カタログには載っていない魅力をニコン担当者様にお伺いしました。
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XQDカードの採用の理由とは?
XQDはSDに比べ、高速性、耐久性に優れている上、近々発売される次世代規格「CFexpress」に互換性あります。CFカード同様に耐久性があり、データ保存で信頼できます。
さらに、CFカード書込み速度向上が頭打ちしていることも理由です。
当社は、将来4K(8K)動画記録処理も考えるとベストな選択と考えています。
2019年PanasonicフルサイズミラーレスカメラにもメディアXQDが採用されます。
結論として、高速・耐久性に優れるメディアとして普及していくと考えています。
気になるバッテリーの持ち(撮影可能枚数)は?
Zシリーズの撮影可能枚数公表値は330枚(Z6=310枚)ですが、業界団体(CIPA)の厳しいガイドラインで測定された結果です。自社測定であれば、少なくとも700枚くらい撮影できます。多撮影枚数を望まれるのであれば、液晶表示に頼らず撮影できる一眼レフカメラがお勧めしています。一眼レフカメラは撮影枚数において優位です。
動体AFについて
AFだけでなく、バッファ性能、EVFブラックアウト、液晶ファインダー表示までのタイムラグ等を考えると、動体撮影は、一眼レフカメラが現時点ベストな機材と考えます。
一眼レフカメラ、ミラーレスカメラには、それぞれ優位点があり、この優位点をシーン別に活用することをお勧めします。
ミラーレスカメラ優位点は、静止した被写体を撮影する時のAF精度、露出補正等の撮影結果を予め確認できることです。
ミラーレス用レンズって不足してない?
他社も発売当初は同状況でした。
来年6本追加され、5年以内ライナップは充実します。
ニコンは、レンズ含む光学製品作りで評価されたメーカーです。
同焦点距離レンズ比較した時の画質で評価して下さい。
一眼レフカメラレンズのNシリーズは、プロやハイアマチュアから高評価です。
レンズライナップ揃うまで、FTZアダプターとFニッコールレンズをご使用下さい。
Fニッコール+アダプターは大きく、重くなるとの意見ありますが、豊富なFニッコールを選べることはメリット。Fニッコールレンズは光学性能で信頼があります。
Zシリーズは、中古マニュアルレンズが有効に活用できます。
液晶モニター表示拡大(ファインダー拡大倍率200%等)できっちりピントが見えるようになりますので楽しみ方が拡がります。
マウントアダプター装着時の画質は?
Zシリーズは、最新画像処理EXPEED6を搭載しているため、D850+Fニッコールレンズで使用した場合より、FTZを使いZ7で使用した場合の方が、画質は良くなります。(特に解像感。EXPEED6では画作りの中でも、解像感を重点的に強化)
旧レンズが活かせるのは大きな魅力。中古レンズ市場に対してもアプローチできるのは当社強みです。旧レンズの独特の味(色合い)も楽しめますし、色補正が液晶モニターで調整できます。
(後編に続く)