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【後編】Nikonレフ機野郎の僕がX-H1を試してみた

さて、後編となりました。前編⇛【後編】Nikonレフ機野郎の僕がX-H1を試してみた
懲りずにお付き合いいただける皆様、ありがとうございます。

前編ではおふざけが過ぎました。各位、大変失礼いたしました。
後編は社会性にあふれる記事にしたいと思います。


スタジオでテザー撮影やってみよう


外ロケに続いて、モデルさんにご協力いただきました。
スタジオ仕事の時はLightroomでテザー撮影をするのですが、フジのカメラでは初体験。X-H1の使用感はどうじゃろな?という点にも興味津々です。


最新のカメラはUSB TypeC端子を採用していることもありますが、X-H1はUSB3.0のmicro B端子ですので手持ちのUSBケーブルがそのまま使えました。ラッキーを噛み締めながらLightroomを起動します。認識されません。当たり前でございました。LightroomはCanon、Nikon、Leicaの一部機種しかテザー撮影に対応してません。すみません、前振りが長くって。Lightroomでテザー撮影をする方法は2つあります。


1)テザー撮影用のLightroomプラグインを使う
    (通常版:USD29、プロ版:USD79)

2)画像転送ソフト「FUJIFILM X Acquire」を使って
      Lightroomの自動取り込み機能と組み合わせる
      アプリ無料なのでぜひ⇛ここをクリック


プラグインが有料なのは全然構わないんですけど、9000円程度の出費(テスト時点の為替)は
普段使いのX-T1でテザー撮影しない私にとっては考えものです。

じゃあ無料アプリで自動取り込みしたら?ともなるのですが、自動取り込みの挙動は知っているので特段試さなくても良いかなと・・。
というわけで、テザー撮影の使用感については、無し!申し訳ありません。


ちなみに、コマーシャルの現場で使っていらっしゃる方が多いと思われる「CaptureOne」は富士フイルムのカメラに対応していませんでしたが、本記事執筆直後のPhotokina2018にて対応することが発表されました。

テザー撮影についてはInstant tethered captureとあるので、フルコントロールが出来るか否か不明ですが30日間のお試しが可能なので、興味のある方はぜひどうぞ!


そして、もう一つ補足しますと、GFX50S専用のLightroomプラグインは無料です。急げ!

LEDライトでスタジオ撮影


高演色のLEDライト「CT-F55W ズーミング スポットLEDスタジオライト 55W[DAYLIGHT]」

と、ユニット式高演色LEDバーライト「Spekular」でライティングします。

いくつかのパターンを試しました。
LEDを使っているので、ベース感度をISO800にして撮影しています。フィルムシミュレーションはASTIA。


「フム、階調にコクがありますねえ」とか言ってみたいんですけど、写りや画質についてはですね、何だかよくわからなかったです。すみません。


正直な所、スタジオは条件が一定なので差が出にくい環境です。
強いて言えば「スタジオでもJPGが良かった」という、既に広く知られているところでしょうか。

JPG(Normal 6MB)と非圧縮RAW(50MB)プレビューを見比べてみると
JPGデータの完成度が際立ちます。解像感やシャープさは犠牲になりますが、高感度由来の暗部ノイズは自然に低減され、結果的に肌の質感をより豊かにしている印象です。

一方、RAW編集にも懐が深いです。Lightroomでもフィルムシミュレーションのプロファイルを適用することが出来ますので、好みの色表現から追い込むことが出来ます。

書いてて思ったんですけど、やっぱりあまり良くわかっていません。きれいです。
しかし、はっきりわかったこともあります。美しい人は内面も美しい。自分のビール腹をつまみながら書いているので本件については自信アリですよ。


高感度x動体撮影の実力


「エイサー祭り」を観覧できたので、望遠ズームとX-H1にバッテリーグリップを装着してテスト撮影。
会場内、ライトアップされてかなり明るいですが、高感度を試したい一心で望みます。シャッタースピードも稼げるので一石二鳥な場面でした。



逆光の難しい条件でもAFはしっかり食いついてくれます。
ここまで意地悪な撮り方では、どんな高度なコーティングを施したレンズでもフレア・ゴーストが出るのは仕方ないと思いますが、かなり優秀ではないでしょうか。

バッテリーグリップを装着したX-H1XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR の相性はすこぶる良く、「この焦点距離と光学性能がこのサイズ感で手に入るのか」という驚きがありました。

特に、やや絞った時の描写は素晴らしかったです。f/2.8通しの純正望遠ズームが10万円台なのも、Xマウントならではのメリットですね。

AFモードはコンティニュアス、エリアモードはトラッキングとゾーンを行ったり来たり。
発泡酒を胃に流し込みながらの作業は何が何だかわかりませんが、ほとんどカメラがやってくれました。



EFマウントアダプターを試す!
手ぶれ補正との相性◎


今回のレビューで同時にお借りできたのが「Fringer(フリンガー)」というブランドの
「Fringer FR-FX10電子マウントアダプター」。
EFレンズをXマウントのボディー(富士Xシリーズ)に接続出来ます。
▼FRINGER マウントアダプターの商品ページはこちら!



電子接点付きなのでAFも駆動します。本体は質感高いつや消し黒、内部にはファームウェア更新用のUSB端子を装備しています。筆者はEFレンズを持っていないため、知人のCanonユーザーにレンズをお借りしてテストしました。


実は、マウントアダプターを使った撮影をしたことがないにも関わらず、あまりいい印象を持っていませんでした。結論としては「食わず嫌いだった」ようです。

正直、想像以上にAFの合焦速度が速くて驚きました。感覚的にはカメラとレンズを純正同士で使ったときと大差なく、レンズそのもののAF性能・速度で駆動している印象です。X-H1の位相差AF性能を存分に発揮した速度、精度だと感じました。

X-H1はボディー内に手振れ補正機能が装備されていまして、FR-FX10を使った場合でも効果を発揮しました。しかもどうやら、レンズ側の手ぶれ補正(IS)とダブルで効いているような挙動をしています。

純正XFレンズにおいても「レンズ自体の手振れ補正との相乗効果はない」と言われている中、謎が深まるものの嬉しい仕様です。

焦点距離はレンズ記載のおよそ1.5倍となります。広角と引き換えにはなりますが、望遠域を5軸の手ぶれ補正で使える嬉しさは大きいです。
また、メタデータもちゃんと載りますので、後々の整理・現像作業にも便利です。


この場に居たのがおじさんだけ。なんて不幸。撮って撮られては流石に地獄だろうと、おやつをスローシャッターでパシャリ。しょうもない画でお恥ずかしいのですが、手ぶれ補正恐るべし。

なお、対応(動作確認済み)レンズは限られているようです。また、ISとの相乗効果については当方環境での考察ですので、必ず導入前にご確認ください。

気になったのは、FR-FX10本体が使用中に熱を帯びる点です。発熱といえば電力消費も気になるところですが、ネットにはファームアップの情報もちらほらとあり、改善出来るのかも知れません。ちなみに、本体に備えたUSB端子よりファームウェアの更新が出来るようです。

また、Xマウントレンズと併用しての頻繁なレンズ交換は効率的ではありません。実際の運用を考えると、1台でじっくり向き合える撮影が適していると思います。


心配の種・・・バッテリー持ちが気になる


バッテリーはNP-W126S、X-T2以降に投入されたバッテリーです。
X-T1に付属するNP-W126(Sがつかない)と形状容量ともに同一ですが、内部でゴニョゴニョしてロングライフ!ということらしいです。

発表当時から各所よりため息が聞こえた部分。もともと燃費が良くないXシリーズのフラッグシップ機ですが、彼らと比べても電力消費量は上がっているはずで、ボディサイズも余裕があるのに既存のバッテリーを採用する事に疑問を感じている人が少なくありませんでした。実際の電池持ちはどうなんでしょう。

アメ車かな?全然持ちません。本当に燃費悪いです。

実は今回、手元に沢山ある「NP-W126」を使っていたんです。
そら駄目やろ!!という声が聞こえそうだし私もそう思うんですが、極限状態で使うわけじゃないですし、温度管理や制御は重大ですがバッテリー容量に優先できるロングライフ化ってなかなか無いし、縦位置グリップ借りたは良いけど予備バッテリーはついてこなかったんで手持ちを使うしかなかったわけですし。


「言い訳ばかり見苦しいぞ!」とお怒りの貴方。お叱りはごもっともです。私もカメラを起動するたびにカメラに叱られていました。画面にいちいち出てくる「NP-W126S使いなさい!後悔するよ!」みたいなメッセージ。最初は煩がっていましたが、一周回って「自分の事こんなに気にかけてくれてるんだぁ」って嬉しくなっちゃったりして。

という状況でしたので参考になさらないで下さい。

でもNP-W126Sを使っても大幅な燃費改善は無いのでは
と予想します。2倍とかに改善したら膝着地の土下座スタンバイOK。とにかく一眼レフユーザー(特にNikonマン)はショック体勢のご準備を。
なぜなら交換バッテリー(W単価)が高価だから。

バッテリーの寿命(充放電可能回数)って一般的に公称300回位だと思うのですが、燃費が悪いと充放電回数がむやみに増えていくんですよね。
そんなに生き急がさせなくても良かろうに・・と思いながら予備バッテリーを調達しようと価格調べたらきっと2度見しますから。
NikonユーザーはEN-EL15系の価格設定にもっともっと感謝すべきだと心底思いました。


あとがき。
レフ機から乗り換え検討については・・


群雄割拠のミラーレス業界。X-H1は、一眼レフ機が占拠する「動体系の写真撮影」の分野に本格的に乗り込んできた感が強い存在です。機動力を考えると「一眼レフ」ライクなフォルムになるのは必然でしょうか。

ボディ内手ぶれ補正、新たなフィルムシュミレーションの初搭載でスチールだけでなく動画分野での利便性や訴求力も向上していそうです。

スチールに限れば、レフ機からの乗り換えにはエネルギーが必要かも知れません。少なくとも、自身のワークフローの棚卸しが不可欠です。X-H1、あるいはミラーレス機が自分の撮影に合致するのか、逆にカメラに合わせていくのか。

筆者がミラーレス機に強い興味を持ったのは、ムービー同録のスチール撮影や舞台での撮影において、「ミラー音を消したい」と思うことが重なったからです。

「ミラー取り外してほら、ミラーレス!!...夢か」みたいなネタを話してドンズべりしたことも1度や2度ではありません。レフ機では出来ないことをやりたい。

もし直近でミラーレス機を導入することがあれば、まずはそんな現場専用機として活用していくと思います。Xシリーズは各クラスにおいて世代更新がされていますが、X-H1はまだ1代目。この先の進化に期待が膨らみます。

うまく纏めた風にして結局買わない人、みたいな結びになりました。
「行けたら行く(行かない)」が口癖の私らしくお恥ずかしい限りです。届いた時より丁寧な梱包を。

それでは!

寄稿: 合同会社OMNIVAS 西平千尋

寄稿: 合同会社OMNIVAS 西平千尋

[ウェブサイト] http://omnivas.jp/

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