銀塩からドライに替え作業効率化!ワタナベフォトスタジオ様のDL650導入レビュー
今回はいち早く富士フイルムのドライプリンターDL650を導入された(有)ワタナベフォトスタジオの渡邊敬太社長にドライに変えたメリット、デメリットをお伺いしました。
まずは簡単に(有)ワタナベフォトスタジオ様の自己紹介をお願いします。
渡邊氏:弊社は昭和8年に創業し、今年で84年目を迎えます。私が3代目の社長を引き継ぎ9年経ちます。
以前は内製しておらず、プリントに関しては全て外注に出していたのですがその外注先の写真屋さんの跡継ぎがおらず、先代の社長同時も仲が良かったため、合併しフロンティアも引き継ぎました。その合併が内製を始めたきっかけですね。
銀塩からドライへ移行してみて
今から4年前の2013年5月に銀塩機からDL650に入れ替えたわけですが、当初は色合いとか仕上がりとかに抵抗はなかったかというと、正直な話多少抵抗はありました。
ただその頃にはエプソンのクリスタリオも普及してきており、ドライに慣れてきたというか違和感も無くなっていきました。
銀塩に対する未練はありますが、銀塩は銀塩で良い部分があり、ドライにはドライの良さがあると思います。
今では全てのスタジオ写真をDL650でプリントしてお客様にお渡ししております。
ドライに変えてもプリントの質であったり、お客様からのクレームは一度もありません。
ドライ導入のメリット、デメリット
ドライ導入のメリット
一番改善された点は作業効率です。作業効率は劇的と言っていいほどに上がりました。
次に液温度をあげなくて良い、廃液が無い、電源は100Vで良いなどメリットは多々あります。
色味が安定しているのも大きなメリットです。銀塩だと処理液のコンディションによって色が違ってきますがドライは常時安定しており、モニターとのカラーマッチングも良く焼き直しがほとんど出ません。
あと、お店は内製することによって納期の短縮、利益増になります。平日は撮影もそう多くありませんので、空いた時間を上手く使いプリントを行っています。
コスト面でも銀塩と比べ確かに材料の価格は高くなりましたが、色の安定によるプリント出力作業にかかる時間と人件費の大幅な削減、また設備投資金額等トータルすると大幅にコストダウンとなっています。
デメリットはありますか?
あるとすればラミネートをかけなければいけないところでしょうか。銀塩の光沢感とドライの光沢感では質感が少し違うので、銀塩以上の光沢感を出すのと表面の保護のために弊社ではすべてのプロプリントに東京ラミネックス製の熱ラミでラミネート加工しております。
また、東北の震災以降濡れても大丈夫なものを作っています。宮崎は高温多湿ということもあり、湿気に強くするためにもラミネート加工は必須ですね。
次の入れ替えでもドライを選択しますか?
やはりドライプリンターですね。銀塩とドライを両方経験してみて、ドライプリンターの色の安定による作業効率の良さはやはり強みがあります。
本日はインタビューにお答えいただきありがとうございました。
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商品ページ:「FUJIFILM フロンティア Frontier DL650 PRO」