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写ルンです売上5倍に!富士フイルム直営の「WONDER PHOTO SHOP」ってどんなところ?

「最近、若者の間で”写ルンです”やフイルムカメラがブームになっている」

こんな噂をよく聞くようになりましたが、皆さんのお店ではいかがでしょうか?

写真投稿アプリのinstagramやSNSなどでは、確かにフイルムで写真を投稿される方が増えているようです。


そんな「写ルンですブーム」に乗っかるように、店頭での写ルンですの売上を5倍に伸ばしているお店ってご存知ですか?

そう、それが原宿のWONDER PHOTO SHOPです!

(参考:buzzfeed様 「iPhoneの写真は綺麗すぎる」 女子大生に広がる「写ルンです」ブーム、その理由は https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/demon-kakka-kiki-kirin?utm_term=.dhBVweRvM#.vdvQbKlL5


「・・・って富士フイルムの直営店やないかい!原宿やないかい!ブームで売れるのも当然やがな!」


と言いたくなるのも分かります。めっちゃ分かります。

とはいえ、写真の他にも若者向け娯楽がたくさんある原宿で、狙い通りに若者を集客し、SNSから端を発した写ルンですブームにしっかりとキャッチアップする。

これは、単にメーカーとして知名度だけでなく、ニーズをつかんだお店作りがされているからにほかなりません。


そこで、今回は富士フイルム様の直営店、「WONDER PHOTO SHOP」についてご紹介いたします!


WONDER PHOTO SHOPとは

さてこのWONDER PHOTO SHOPについて、改めてどんなお店か見ていきましょう。

WONDER PHOTO SHOPは2014年に東京・原宿にオープンしたフジフイルム様の直営店です。

1Fがプリントショップ、2Fがギャラリーとスタジオになっています。


東京メトロの明治神宮前駅の出口から徒歩2~3分、山手線の原宿駅からは5分ほどの立地です。


若者や外国人でごった返している竹下通りからは少し離れた位置ということもあり、私たちがイメージする原宿よりも少し落ち着いた場所であるように感じました。


お店の外観はこんな感じです。


本当に写真屋さんかな?と疑ってしまうような店頭です。

イーゼルと黒板調のボード、ウインドウ、暖色の照明、通りから見るとおしゃれな雑貨屋さんのようです。

店内はどんな商品を展開しているのでしょうか?


オシャレな店内


店内も木調の暖かい什器と黒板を使った雑貨屋さん風の雰囲気です。

陳列されている商品は結構多いはずなのですが、陳列が工夫されていて圧迫感を感じません。複数台置いてある店頭受付機の前には椅子が置いてあって、じっくりと写真を選べるようになっています。

カウンターの上のプリントの説明も暖かい手書き風文字と黒板風です。

用紙の説明が親切で、サイズの説明もL判の上に「標準サイズ」と書いてあるなど、初めてプリントショップを利用するお客さんへの配慮がされています。

店員さんも20代の方が3~4名ほど。ミニラボ機は店頭ではなく、バックヤードに配置されているようでした。



そう、もう皆さんもお察しの通り、このお店のターゲット層はスマホ世代です。


http://wonderphotoshop.jp/about/index.html


お店の紹介文も真っ先に触れているのがスマホについて。「スマホにたまっている写真をプリントしませんか?」という趣旨になっています。

スマホ世代に対して、写真の体験を提案するお店なんですね。

では、どんな商品を提案しているのでしょう?


どんな商品を置いてる?


店内に入って真っ先に目に入るのがチェキコーナーです。

若者や外国人観光客が多い原宿という立地、旗艦店だからこその充実した展開ですよね。

チェキのレンタルや体験コーナーもあり気軽にチェキを体験できるようになっています。

また、ミラーレスエントリー機種のX-A3、ミドルクラスのX-E20も併せて陳列されています。

おそらく、スマホ世代がなんとなく興味を持つポイントを、フジフイルムのラインナップなら満たすことができる。そういうアピールでしょうか。

チェキとミラーレス一眼、どちらもスマホとは違う写真が撮れるという点で共通していますよね。

もちろん、本体と併せてチェキ帳やカメラストラップの周辺アクセサリーも置いてあって、カメラを楽しむ体験を総合して提案されています。

冒頭で触れた”写ルンです”のコーナーは比較的小さめ。それだけに、”写ルンです”が純粋な商品力で売れているであろう点が伺えます。


また、店頭に入ってすぐの机では、父の日に絡めて「フォトギフト」が特集されていました。プレゼントとしてのフォトグッズを提案することで、スマホ世代にプリントを身近に感じてもらう意図でしょうか。

この「写真を贈る・飾る」という提案はWONDER PHOTO SHOP全体のコンセプトの様です。

店の奥にはフォトフレームが写真を贈りたいシチュエーションに併せて提案・陳列されています。


プリントサービスを使ってみる

筆者が訪れたのは6月頃だったのですが、ちょうどPhotoZINEの500円キャンペーンがあったので利用してみました。

PhotoZINEはフジゼロックスのレーザープリンターC4000dを使って作成する内製フォトブックサービスです。

C4000dは以前にもフォトルプロでご紹介させていただいたのですが、これからの時期年賀状作成にも活用できます。
 紹介記事: 「利益アップの近道!印刷年賀状、フォトブック簡単内製化のススメ」


WPSの前に座って、メニューからPhotoZINEを選んで、SDカードを差して・・・


写真を選んでフォトブックを作っていきます。

なるほど、実際に作り始めるとわかるのですが、自動レイアウト機能があるとはいえフォトブック作りはやはり時間がかかります。やはり写真をセレクトするのが難しいですね。

特に、店頭でPhotoZINEを認知して、いざ作ろうとしてみるとどんな写真を選べばいいのか分からなくて困ってしまいました。

WONDER PHOTO SHOPの場合は椅子があるのがとっても嬉しいです。作るのにかかった時間はセレクトもあわせて15分くらいでしょうか。

実際にPhotoZINEをお店で展開するなら、写真の選び方の簡易な案内があればいいと思いました。例えば、「写真の”色”をテーマにして選んでみよう」とかそういうやつですね。

PhotoZINEの出来上がりはだいたい40分ほど。2階のスタジオ・ギャラリースペースでの受渡しでした。1Fの物販だけでなく、まんべんなく店内を見てもらえる導線作りでしょうか。


どういう点を参考にできる?

さて、ここまでフジフイルム様の直営店を見てきましたが、どのような点をヒントにできるでしょうか?


正直に言ってどんなお店でも真似ができるわけではないですよね……

なにしろ立地が原宿で店内レイアウトから商品まで全てが充実しています。客層や販売アイテムを考えると、そのまま真似するのは現実的ではないですよね。
では、お店作りのエッセンスとしてはどのような点を参考にできるでしょうか?


例えば、店頭の開放度や開放感。

写真プリントに、プリント商材、年賀状やビデオのダビングなど、お店でできるサービスって結構たくさんあるもの。路面店の場合、それら全てを訴求しようとするとポスターで店内が見えなくなってしまうこともしばしばです。

もちろん、良し悪しはあります。ただ、若者や通りすがりの方に訴求するために開放感を演出しているのは参考にできるのではないでしょうか。


また「写真を贈る」という「体験」にフォーカスして、お店作りがされているのも無視できないポイントです。プリントに付加価値商材をプラスして売ってるというよりは、写真をプリントすることで付加価値が産まれるということを提案しているように感じました。


直営店である点、フォトブックやおしゃれな商品が充実しているところについつい目が行きがちです。

しかし、こうして見ていくとお客さんの体験を意識しているというコンセプトが根幹にありますよね。

皆さんも東京に行く機会があれば、是非一度足を運んでみてください。


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