
解像感よりも“雰囲気”重視。RF45mm F1.2 STM で描く「オールドレンズライク」な世界
現代の高性能レンズとは一線を画す、どこか懐かしくエモーショナルな写り。今回は、七五三や学校写真からコスプレ撮影まで幅広く手がけるカメラマンの視点でフォトスタジオヒロセの曽我部 正賢様に、RF45mm F1.2 STMの魅力を語っていただきました。周辺減光やフレアさえも味方に変える、個性派大口径レンズのリアルな長所と短所をお届けします。
■はじめに御社の紹介をお願いします。
店名:STAND Life Photo Story(フォトスタジオヒロセ)
住所:香川県さぬき市寒川町石田西2063-1
七五三や成人式、学校写真の他に、コスプレの分野でも撮影講座やスタジオレンタルを行っております。



■RF45mm F1.2 STM導入の経緯
R6mark2にEFマウントのレンズをつけて撮影していましたが、RFレンズを使ってみたいという思いがありました。
そこで発売されたRF45mm F1.2 STMが想像していた値段よりお手頃だったため購入を決意しました。
■導入の際にほかに検討した機材はありましたか?
RF50mmF1.8も検討しましたが、Lレンズと同等のF1.2という開放値と66000円という価格に惹かれRF45mm F1.2 STMに決めました。
■主にどのような撮影で使用されていますか?
主にコスプレイベントでの人物撮影に使用しています。
参加者の多いイベントでは、50mmよりやや広い45mmの画角が扱いやすく、背景に人が多い場面でもF1.2の大きなボケを活かして背景を整理しやすかったです。
また、約346gという軽量設計も魅力です。缶ジュース1本分ほどの重さで、長時間の撮影でも負担が少なく、快適に使用できます。
■ご使用になられての感想(長所、短所)
長所
「軽い・明るい・コストパフォーマンスが高い」という3点が、このレンズの魅力だと感じています。
描写については、開放F1.2では中央部はシャープに写る一方、周辺部は柔らかく、ふんわりとした写りになります。また、周辺減光やフリンジが見られる場面もありますが、2段ほど絞ることで気にならないレベルまで改善しました。
全体としては、現代的な高解像レンズというよりも、オールドレンズライクな描写を楽しめるレンズという印象です。
AF性能については、スナップやポートレート撮影では十分な速度と精度を備えており、不満を感じる場面はありませんでした。
短所
長所でもあるオールドレンズライクな描写は、用途によっては短所にもなります。
特に周辺部の描写性能や周辺減光については、高性能なLレンズと比較すると物足りなさを感じる場面があります。
また、逆光耐性はあまり高くなく、強い光源が画面内に入るとフレアが大きく発生することがあります。
そのため、商品撮影やスタジオ撮影など、画面全域の解像感や再現性を重視する用途では、やや使いどころを選ぶレンズだと感じました。
総評
オールドレンズライクな描写を求める方には、非常に魅力的なレンズだと思います。普段使っているEF24-70mmF2.8のような重いレンズと比べると気軽に持ち歩きやすいレンズでした。
ポートレートやスナップ撮影では、F1.2ならではの大きなボケと、フリンジやフレアを活かした印象的な表現を楽しめます。
「高い解像感」よりも「写真の雰囲気やレンズの個性」を重視する方に、特におすすめしたい一本です。






■メーカーに対する要望等
今回のような大口径で導入しやすい価格帯のレンズや、描写に個性を持たせたレンズのラインナップがさらに充実すると、ユーザーとしては選択肢が広がり、より楽しめると感じます。
また、他社製のフルサイズ対応RFマウントレンズについても、今後選択肢が増えることを期待しています。




■最後に一言
軽量で持ち出しやすく、撮影する楽しさを改めて感じさせてくれるレンズでした。ありがとうございました。



