
包括申請だけじゃ不十分?個別申請が必要なケースを徹底解説!
ドローンでの業務利用では、**包括申請(年間まとめて申請)**を使っている方も多いと思います。
特に二等国家資格をお持ちの方は、
「包括申請があれば大体飛ばせる」と思いがちですよね。
でも、実は包括申請ではカバーできず、個別申請が必要なケースが存在します。
知らずに飛ばすと違反になる可能性があるため、しっかり理解しておきましょう。
✅ そもそも包括申請と個別申請の違い
項目 | 包括申請 | 個別申請 |
申請対象 | 同じ条件で繰り返し行う飛行 | 特定条件・特定場所のみの飛行 |
有効期間 | 最長1年間 | 原則、飛行日ごと(または数日間) |
主な用途 | 定期的な空撮、点検、測量など | 特殊条件・高リスクの飛行 |
メリット | 1回の申請で複数案件をカバー | イレギュラーでも合法に飛行可能 |
⚠ 二等資格者でも「個別申請」が必要なケース
包括申請があっても、以下のような飛行は個別申請が必須です。
1️⃣ 包括申請の条件外の飛行
- 包括申請では「標準マニュアル」や申請条件が決まっています
- 条件外の飛行は個別申請が必要です
例:
- 補助者なしでの目視外飛行(標準マニュアルでは不可)
- 特殊な飛行経路(橋梁下、建物間の低空飛行)
- 夜間+目視外など複合リスクの飛行
2️⃣ 特定のイベント・催し上空での飛行
- 花火大会やマラソン大会など、不特定多数が集まる場所の上空はリスクが高く個別審査対象
- 包括申請の承認範囲外になることが多い
💡 例:
- 学校の運動会での補助者なし上空撮影
- 地域イベントでの人混み上空通過
3️⃣ 高度150m以上の飛行や空港周辺での飛行
- 包括申請は、原則として高度150m未満・空港周辺回避が条件
- 高高度や飛行禁止空域に近い飛行は個別申請が必要
💡 例:
- 高層ビルの点検で150mを超える撮影
- 空港の進入表面・制限表面付近での撮影
4️⃣ 標準マニュアルを逸脱する独自運用
- 包括申請は「標準マニュアル」での運用前提
- これを逸脱する自動航行・複数機同時運用などは個別申請が必要
💡 例:
- 複数台の編隊飛行での撮影
- プログラム自動航行で障害物に近接する飛行
📝 まとめ:包括申請があっても油断禁物
- 包括申請=万能ではない
- リスクが高い飛行・特殊条件は個別申請が必須
- 二等資格+型式認証+機体認証でも、特定条件では個別審査が必要
🔹 二等資格者におすすめの運用方法
- 通常案件は包括申請で効率化
- 特殊案件は早めに個別申請を準備
- 申請前に飛行条件を必ず確認
こうすることで、現場で「飛ばせない!」という事態を避けられます。