どうなっている? キヤノンEF-S用交換レンズ 22年版現行品リスト
EFマウントは、キヤノンのAF新システムとして、1987年にフィルム一眼レフ「EOS 650」と13種類の交換レンズでデビューしました。
EF-Sマウントは、初代 EOS Kiss Digital (2004年)のキットレンズとして『EF-S18-55mm F3.5-5.6 USM』またEOS 20Dのキットレンズとして『EF-S 17-85mm F4-5.6 USM』の2製品がデビュー製品です。
キヤノンの一眼レフ用交換レンズ出荷本数は、全メーカーで第1位であるため、EOS Kissシリーズに対応するEF-S用交換レンズも多数発売されています。
それでは、メイン機材としてEOS7シリーズ EOS90D/EOS80D等のEOS二桁シリーズ EOS Kiss Xシリーズをご愛用の皆様向けにAPS-Cフォーマット専用の現行品EF-S交換レンズについていま一度確認していきましょう。
目次[非表示]
キヤノン純正 APS-C専用 EF-S交換レンズについて
2022年7月1日時点での現行製品は 6種類です。
■EF-S 10-18mm F4.5-5.6 IS STM
■EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM
■EF-S 18-55mm F4-5.6 IS STM
■EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS USM
■EF-S 17-55mm F2.8 IS USM
■EF-S 24mm F2.8 STM
EOSR5登場以降、急激にEF(フルサイズ) EF-S(APS-C)の現行製品スリム化が続いています。
APS-C用一眼レフカメラの現行機種として『EOS 90D』 『EOS Kiss X10』 『EOS Kiss X10i』 『EOS Kiss X90』があるにもかかわらず、望遠系2製品の生産完了(□EF-S 18-200mm F3.5-5.6 IS □EF-S 55-250mmF4-5.6 IS STM)が気になるところです。
ニコン同様、大きく重たくなりますが、フルサイズ(EF)と共用する事ができますというメーカーのスタンスがあります。
EF(フルサイズ) EF-S(APS-C)問わず、単焦点レンズも整理縮小されましたが、純正レンズとしては珍しいパンケーキ型単焦点レンズ■EF-S 24mm F2.8 STMは現行品です。重さ125g 厚み22.8mmと一眼レフにレンズを装着したままでも、カメラバックに入ります。 とっさのストリートフォト・スナップに便利な1本です。
Canon EF-S 18-55mm プログラムモード ISOオート
また ■EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS USMについては、35mm換算で29~216mm相当 で、歩きながらの動画撮影に強いダイナミックISを搭載しているなど、直近10年間で3回もリニューアルをしている完成度の高いズームレンズです。 純正ズームレンズにこだわりたいカメラマンにお勧めできます。
■EF-S 17-55mm F2.8 IS USMは、APS-C用としては貴重な大口径ズームレンズです。
色収差を極限に抑制するUDレンズをレンズ後郡に配置、球面収差・歪曲収差を解決するために、非球面レンズ3枚をバランス良く配置しています。発売開始から14年経ちますが、基本設計が高く、大伸ばしプリントに強いため、今でもお問い合わせの多い製品です。
Canon EF-S 18-55mm プログラムモード ISOオート
タムロン APS-C専用 Di II交換レンズについて
2022年7月1日時点での現行製品は 2種類です
■18-200mm f/3.5-6.3 Di II VC (B018)
■18-400mm f/3.5-6.3 Di II VC HKD (B028)
キヤノン純正のEF-S専用レンズでは、最望遠端が135mmとなってしまった現在、タムロンでは、望遠端 が『200mm』 『400mm』と2種類の選択肢があります。特に、屋外での使用を考慮した『簡易防滴構造』を採用しています。
特に■18-200mm f/3.5-6.3 Di II VC (B018)の重さは、およそ400gと高倍率ズームレンズとしては、最軽量クラスです。サブ機材として、カメラバックに忍ばしていても、負担になりにくいです。
■18-400mm f/3.5-6.3 Di II VC HKD (B028)については、発売6年目にもかかわらず、品薄状態の大人気製品です。 焦点距離620mm相当(35mm換算)で重さ705gと、超望遠レンズを手持ち撮影できる点で、競技場撮影・学校行事撮影でご指名が多いです。
TAMRON 18-200mm プログラムモード ISO1600
シグマ APS-C専用 DC交換レンズについて
2022年7月1日時点での現行製品は 3種類です
■18-35mm f1.8 DC HSM Art
■50-100mm f1.8 DC Art
■30mm f1.4 DC HSM Art
以前のニコン編でご紹介しましたが、フルサイズでは存在しない開放絞り値f1.8の大口径標準ズーム■18-35mm f1.8 DC HSM Art および大口径中望遠ズーム■50-100mm f1.8 DC Artは、被写体深度が浅くなりやすいAPS-Cフォーマットの弱点をフォローします。キヤノンユーザー・ニコンユーザー問わず、圧倒的な描写性能を求める方には支持の高いズームレンズです。
なお、SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSMについては、今年春に生産完了・在庫払底になっています。
最後に
現行製品のAPS-Cセンサーサイズ一眼レフカメラとしては、キヤノンは最多4機種 (ニコンは1機種 ペンタックスは2機種)を誇るなか、Canonのみならず、TAMRON ・SIGMAもEF-S用交換レンズの縮小が進んでいます。
一方、期待のミラーレスカメラ EOS R7・EOS R10登場に併せたRF用交換レンズ<APS-C用>はまだ2製品と選択肢がないようにみえます。
CANON製レンズはもちろん、実はTAMRON製レンズもSIGMA製レンズも、「マウントアダプダーEF-EOS R」での動作確認状況を告知しています。 例えば、TAMRON18-400mm f/3.5-6.3 Di II VC HKD (B028)+ マウントアダプダーEF-EOS Rで、EOS R7のレンズシステムを作り上げるのも、一つの解決方法です。
APS-C一眼レフシステムを活かす最後の機会として捉えるも良いですし、マウントアダプターを有効活用して、徐々にミラーレスカメラシステムへ移行しても良いでしょう。
なお、今回ご紹介した交換レンズは、EOS 1D Mark IV・EOS10D以前のAPS-H/Cセンサーサイズの一眼レフカメラには装着できませんので、ご注意くださいませ。
交換レンズの買い替え、買い増しにご不明な点は、是非ともナニワ商会までご相談くださいませ。