カラーマネジメントディスプレイって普通のディスプレイとどう違うのか!?
「カラーマネジメントディスプレイ」って結構出回ってますよね。
でも普通のモニタとどう違うのか、なかなか説明がしにくいと思います。
今回は普通のディスプレイとカラーマネジメントディスプレイの違いをご説明させて頂きます。
カラーマッチング、実は両方とも可能
カラーマネジメントディスプレイってカラーマッチングできるディスプレイなんでしょ?
いやいやちょっと待ってください。
「EYE-ONE」や「COLORMONKI」等、モニタキャリブレーションツールがいろんなところで発売されています。これらキャリブレーションツールを使うと通常のモニタに対してカラーマッチング作業が可能となります。
キャリブレーションディスプレイと通常のディスプレイ、じゃあ違いはなんなのかというと、
答えは「ハードウェアキャリブレーションが可能か否か」ということです。
ハードウェアキャリブレーションとはなんぞな!?
カラーマッチング、やられている方たくさんいらっしゃると思います。
パソコンのディスプレイ上にマウスのような測色計をペタリとくっつけ、ソフトを起動、いろいろな色を表示しているディスプレイをじーっとみている作業です。
実はこの作業、パソコン側の情報がどの程度実際の画面に表示されているかを文字通り計測している作業なのです。
わかりやすくいうとパソコン側が「赤」を表示しろという信号をディスプレイに送って実際にディスプレイが「赤」を表示できているかを計っているのですね。
当然、個体差などもあることからパソコン側の想定している「赤」とはズレが生じます。
このズレを修正するのをソフト側でやってしまうのか、ディスプレイ側でやってしまうのかがソフトウェアキャリブレーションとハードウェアキャリブレーションの違いになるのです。
※本文中はわかりやすくするために「赤」と表記しましたが実際はガンマカーブを調整しています
それぞれのメリット・デメリットとは
ソフトウェアキャリブレーションのメリット
- ディスプレイを選ばない。
- 市販の測色器、ソフトを使用可能
ソフトウェアキャリブレーションのデメリット
- キャリブレーションの実作業に時間がかかる
- キャリブレーションによって実階調の減少がおこる場合がある
- ディスプレイ側でも微調整が必要になる場合がある
ハードウェアキャリブレーションのメリット
- パソコン側の設定は基本的に関係ないので階調の変化が少ない
- キャリブレーションの実作業の時間が短い
ハードウェアキャリブレーションのデメリット
- 専用のソフトが必要
- 測色器も専用なことが多い(最近はモニタに内蔵されているものも多い)
画像処理や厳密なカラーマネジメントをするならハードウェアキャリブレーションが出来るディスプレイが正解!
前項でそれぞれのメリット、デメリットを上げましたが、画像を扱う我々からすると階調が失われるソフトウェアキャリブレーションは少々避けたいものです。
微細な色調整や露出を画面で触るのであればできるだけ安定した状態で作業をしたいですよね。
というわけでカラーマネジメントディスプレイという商品は強くおすすめさせて頂きます。
2-300時間に一度はやった方がいいと言われるキャリブレーション作業も実作業時間が短ければおっくうにはなりません。
フォトルプロでもカラーマネジメントディスプレイを扱っております。もちろん掲載以外の商品もお取り扱いがございますのでお気軽にお問合せ下さいませ!