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ソリューションセミナーin名古屋 写真館のためのメイク術&仕事の幅を広げる商品撮影とは【セミナーレポート】

先月、9/12に開催された「ナニワソリューションセミナー 名古屋会場」も大盛況で無事終了しました。
最終日の名古屋会場では、福岡県のもとまつ写真場の重岡 範子先生によるメイクの実践セミナー、大阪府のPIYO CAMERAの代表・やまぐち千予先生による商品撮影のセミナーを開催いたしました。

今回のセミナー会場の中ではもっとも女性カメラマンさんの受講が多く、終始和気あいあいとした雰囲気でした。
しかし、セミナーの内容は、写真館だからこそ出来るメイクのお話と、カメラマンとしての商品撮影の心構えなど、ディープなお話も交えた正にプロ向けの内容でした。
和やかな雰囲気と、真剣に勉強する皆さんのまなざしが印象的なセミナーでした。

 

基礎から応用まで!様々なメイク術で即実践セミナー


重岡先生と言えば、写真館向けのメイク・着付けのセミナーで各社ひっぱりだこの人気先生。
今回のセミナーでは、就活証明写真用のメイクについて解説いただきました。
自らメイクの専門学校で学び直したというその技術の高さもありますが、重岡先生の魅力はなんといってもそのお人柄です。
物腰の柔らかさと丁寧な技術の説明、モデルさんへの細やかな配慮・・・セミナー会場ながら、実際にお店で接客されている姿が浮かぶようでした。

例えばこちらの画像。


実際にメイクの下地を施しているところなのですが、注目していただきたいのはモデルさん上半身のタオルです。

「最初に必ず首の回りとひざの上にタオルをかけて、服に化粧品がつかないようにします」

実際にメイクを担当されている写真館関係者の方からしたら、もしかしたら当たり前のことかもしれません。しかし、そういう「当たり前」の心遣いが積み重なって、ひとつの撮影ができあがるものだと筆者は感じました。

特に就活写真の撮影って、撮られる側からすると本当に緊張するものです。筆者も学生時代に経験したのですが、お店選びから実際の撮影まで終始ドキドキした記憶があります。
男性でもそうなのですから、メイクサービスまでお店に依頼する女性の就活生だと特に不安になるのではないでしょうか。
お客様に安心感を与える接客の配慮は、メイク担当者だけではなく様々な場面で共通する内容ですよね。

しかしメインテーマはあくまで写真館向けのメイク術!
先生とモデルさんを受講者のみなさんが囲い、先生の手元に注目しています。

一心にメモを取ったり、動画を撮ってらっしゃる皆様の姿が筆者にはとても印象的でした。

また、
「こういう髪型のお客様のときはどうしたらいいですか?」
「眉の描き方はアーチのほうがいいですか?」
など、要所要所で実際にメイクをされている受講者様からの鋭い質問も多く、その度に先生と受講者様の距離感が縮まっていくのも印象的なところでした。
(筆者が女性のメイクに疎いこともあり、細かいメイク手順を解説できなくて何とも歯がゆいのですが・・・)

そんな質問を交えつつ、一般的な就活写真用のメイクが完成。
続いてエアライン・航空会社向けのメイクの解説に入っていきます。

エアライン系のメイクといえば、目鼻立ちをはっきりさせる濃いめのメイクを連想しますが、そもそもは薄暗い旅客機内でもはっきりと表情が分かるようにするためのメイクなのだとか。
既に出来上がったと思っていた就活メイクに、先生がラメやチークを加えていくと、たちまちにキャビンアテンダント風に変化していきます。

ここで重岡先生が推されていたのが、つけまつげの使用!

最近はナチュラルなメイクの女性も多く、つけまつげを使わない方もいらっしゃるようですが、「写真館で”変身”をする体験を味わってほしい」ため、もとまつ写真場様では積極的に使用されてるとのこと。
就活写真だけではなく、ポートレートでも下を向いた写真などで目元がキレイに写るようです。

つけまつげ、そしてラメがはいって、なんだか本当にキャビンアテンダントさんみたいですね。

メイクが完成したあとは、みなさんからの質疑応答のコーナーでした。
既にメイクに携わっている女性スタッフの受講者様が多かっただけに、実際の現場での対応方法やアレンジに関する質問が多かったようです。
今回は大人のメイクでしたが、小さなお子さんにどこまでメイクするか?などなど……
細かいシチュエーションに応じた疑問点は実務に携わる方だからこその視点ですよね。お恥ずかしながら、みなさんの質問を通して筆者も勉強させていただきました。

 

『簡単にイマドキのおいしい写真を撮る!顧客のターゲットに合わせた撮影方法をレクチャー』

さて、前半の重岡先生は人物の魅力をひきたてるテクニックのお話でしたが、後半のやまぐち千予 先生からはスイーツやお料理といった商品の魅力を伝える写真についてお話いただきました。

フリーカメラマンとしてヘアサロン・パティスリーでの撮影はもちろん、各種イベントでの写真講座でも活躍されているやまぐち千予 先生。
今年発売された著書『売上がアップする商品写真の教科書』はAmazonを始めとした書店でも大好評です。(参考:https://ameblo.jp/piyocamera/entry-12248921699.html

今回のセミナーでは本物のパンとケーキを使った撮影デモと、プロとして商品撮影を受注するにあたってどのような点を心がけているかお話をいただきました。

「ただ商品をキレイに撮るだけ、っていうのは当たり前の時代になってますよね」
そんな言葉で始まったやまぐち先生のセミナー。


商品撮影や取材という撮影ジャンルでは、お店の担当者さんはもちろん、ウェブデザイナーさんやライターさんだってカメラを持っていることが多く、ただ漫然と撮っているだけでは差別化ができないとのこと。

そんな中で、やまぐち先生が心がけていることはなにか。それは撮影前の徹底したヒアリングだと言います。実際、撮影をご依頼されるお客様は、「おまかせします」とか「かわいい感じ」など、ふんわりとしたイメージを伝えてこられる方が多いとのこと。

確かに、プロに対してどのように要望を出せばいいのか、お客様から伝え方が分からないこともあるのだと思います。そのため、やまぐち先生はサンプル写真を用いてお客様が本当に撮って欲しい写真は何か探られるのだとか。

料理を作られた方のこだわりのポイント、商品の高級感、食べて欲しい客層、そういったものを総合的に判断して撮影されているといいます。

また、料理撮影の場合は、撮影の段取りの打ち合わせも綿密に行っているとのこと。
お店の広さや電源の位置によって使える機材が制限されますし、忙しい飲食店の休憩時間の合間を縫って撮影されることもしばしば。さらに、料理は出来立ての状態からどんどん変化していくため、まさに時間との戦いになります。
そんな不確定要素をどうやってつぶしていくのか、それでも発生するイレギュラーをどのように乗り越えるか?
具体的なヒアリング項目やシチュエーションと共に、やまぐち先生の経験が語られていきます。。

さらに、撮影された写真は「素材」として様々な場所で使用されることになります。
雑誌や店頭ポスター、ウェブサイト、どんな媒体で使われるのかは撮影の段階では分からないこともしばしば。
そのため、「素材」としての写真がどのような「完成形」になるのかも、常に想定して撮影に臨むとのことです。


そうして、商品撮影というジャンルの仕事の流れをご説明いただいた後、いよいよ実習に入っていきます。
テーブルの上のシートや小物は、すべてやまぐち先生にご持参いただいたもの!

「例えば、芦屋の高級店ではどういう写真が好まれるか?」
「若い女性のお店だったら?」
「この季節に使う写真ならどう撮る?」

想定したシチュエーションに併せて、やまぐち先生が小物やライティングの配置を変えていくと、それに合わせてテーブルの上のパンのイメージがガラリと変わっていきます。

クロワッサンひとつとっても、パンの巻き方であったり中に何が入っているかなど、写真で伝えなければならない項目は増えていくもの。

事前のヒアリングで聞き出したそういったポイントに合わせて、やまぐち先生は常に小物を持参して、お客様のイメージ通りの写真を作り出すようにしているそうです。
スイーツ撮影は季節商品も多いため、ハロウィンやクリスマスなどのイベント用の小物は前年のシーズン中に小物を買い揃え、来年の撮影に備えているのだとか。

今回集まった受講者様は、普段人物撮影が中心のスタジオ写真館の方ばかり。
それだけに、今回やまぐち先生に解説いただいた商品撮影の仕事ノウハウを、新鮮に感じられていた方も多かったのではないでしょうか。

スタジオ写真館の方であっても、プライベートな繋がりで料理の撮影や店舗の撮影をお願いされることもあるかと思うので、今後お仕事の幅を広げるヒントにもなりそうですよね。
「不確定要素が多い取材先で効率よく撮影していくための方法」としてとらえると、商品撮影だけではなくあらゆる撮影に共通するノウハウでもありそうです。

質問コーナーでは、

「写り込みが多い商品はどう撮影しているか?」
「撮影したあと、実物との色合わせをどうしているのか?」

など、フォトグラファーだからこそ気になる目線での質問が寄せられました。

そんなやまぐち先生の商品撮影技術の内容は、著書のほうにも非常に詳しく書かれております。


会場でも販売させていただいてたのですが、大変多くの受講者様にお買い求めいただきました!
やまぐち千予先生の商品撮影技術が、一般のお客様にも伝わるようにやさしく書かれてますので本当にオススメですよ!
https://ameblo.jp/piyocamera/entry-12248921699.html
(実は、筆者もセミナーの後に購入させていただきました。)

 


以上、ナニワソリューションセミナーin名古屋の様子をお伝えさせていただきました。
全国5会場、どの会場もおかげさまで大盛況で終了いたしました。

今年はFacebookやメールマガジンを通じて、たくさんのお客様にご来場いただきました。
業界の新しい情報・新しい技術に敏感な皆様のために、これからもコンテンツ配信やセミナーを通じてお役に立てるよう努めて参ります!

改めて、ご来場いただきありがとうございました。
今後とも、フォトルプロ、ナニワ商会を何卒よろしくお願いいたします!
 

株式会社ナニワ商会 小笹(コザサ)

株式会社ナニワ商会 小笹(コザサ)

卸事業部 大阪営業所 愛機のOLYMPUSを片手に、大阪エリアで営業する入社一年目です。 業界について勉強中の身ですが、皆さんのビジネスに、ご参考となる記事を書ければと思います。 おはようからおやすみまで、スマホを手放せない末期のネット依存患者です。 ライフワークは音楽制作と読書。ギターと村上春樹を語らせると手がつけられなくなります。

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